【老人性イボの原因と治療方法まとめ】薬で治る?除去するには皮膚科?

老人性イボは早ければ20代を超えると出てきます。おすすめの解消法をご説明します。

【老人性イボの原因と治療方法まとめ】薬で治る?除去するには皮膚科?

「老人性いぼ」をご存じでしょうか?

80歳以上ではほとんどの方の肌にあらわれるいぼなのですが、実は早ければ20代で発症する場合もあるのです。
そこでこちらでは、老人性いぼの原因や予防、その治療方法についてご紹介しています。
薬やレーザーなど、より効果の期待できる治療方法についてもご説明していますので、老人性いぼにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください!

老人性イボの原因

別名「脂漏性角化症」、「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼ばれている老人性いぼ。
ウイルス性ではなく、良性の皮膚腫瘍の1種であるため放置していてもあまり問題はありません。

痛みや出血といった症状もあまりありませんが、時間が経つにつれてどんどんと大きくなる性質があります。
また、首や顔面にできてしまうこともあり、化粧品でもなかなか隠すことができないので気にされる方は少なくありません。

老人性いぼの原因とメカニズム

一般的ないぼは、ウイルス感染が原因のものがほとんどです。
一方で、老人性は紫外線により蓄積された肌ダメージが原因となるのが特徴です。

紫外線を肌に浴びると、肌表面でメラニン色素がつくられます。
このメラニン色素、シミの原因ともなるため普段は嫌われている存在ですが・・・。
本来は肌の奥まで紫外線ダメージが届くことを防ぎ、皮膚表面でバリアのような役割をはたしてくれているのです。

メラニン色素は肌の新陳代謝がスムーズに行われている状態であれば、古い角質とともに排出されていきます。
しかし、肌の老化現象や生活習慣によってその代謝が阻害されていると肌表面で色素沈着を起こしてしまうのです。
するとシミとなったり、それがさらに盛り上がる程に蓄積されるといぼに変化してしまいます。

高齢の方はそれだけ長い人生で多くの紫外線を浴びてきています。
それに加え、加齢によって肌の機能が低下しているので、古い角質やメラニン色素がいつまでも肌に残ってしまいます。
結果、古い皮膚が厚く重なってシミやいぼになってしまうのです。

また、紫外線ダメージが蓄積されたことで、肌が老化してしまうのも原因の1つです。
この老化した状態の肌では、前述の肌の新陳代謝が正常に機能しなくなってしまいます。
紫外線を浴び続けることによって、いぼそのものの原因をつくるだけではなく、いぼができやすい肌の状態になってしまうのです。

老人性イボは60代~80代の高齢者に多くみられ、80代ではほぼすべての方に発症するとされています。
しかし、老人性いぼができるかどうかはそれまで浴びてきた紫外線量に左右されます。
紫外線を浴びる機会の多かった方は、それだけ早い段階でいぼができてしまう可能性が高まるのです。

また、老人性いぼには遺伝的要因も関わるとされています。
加えて肌の状態によっては紫外線ダメージを余分に蓄えてしまい、20代や30代などでいぼができてしまう方もいるのです。

老人性いぼはうつる?

老人性イボは紫外線ダメージの蓄積による、シミやホクロと同じようなものなので人から人に感染するということはあり得ません。
ただ、ご家族にいぼのできやすい方がいれば、お子さんにもその体質が遺伝している可能性はあります。

老人性いぼの予防法

生活習慣や体質によっては20代~30代の若いうちからできてしまう老人性いぼ。
逆に老人性いぼの「できにくい」生活を送ることで、発症を防ぐこともできます!

また、これらの予防方法は実際にいぼができてしまった際の自宅での対処法としても有効です。

紫外線対策

老人性いぼの原因である紫外線をしっかりと防ぐことで、発症のリスクを回避することができます。

しかし、紫外線ケアを行うのは夏だけという方も多いのではないでしょうか。
実は紫外線の量は1年を通じてそこまで大きな変化はありません。
その上一般的に紫外線ケアが大きく取り立たされる7月・8月よりも、5月・6月や9月の方が紫外線量が多いという実験結果もでているのです。

また、日中太陽が高い位置にある時間帯だけではなく、夕方17時頃までは紫外線が降り注いでいます。
太陽が完全に沈むまでは、夕日のやわらかな光であっても我々人間にとっては肌ダメージになってしまうのです。
そのため紫外線ケアは1年中、太陽が沈む時間帯までは必要であるといえます。

紫外線対策には一般的な日焼け止めの他に、日傘やUVカット効果のある上着も有効です。
また、日焼け止めは紫外線カット効果の指標であるSPFがなるべく弱いものを選びましょう。
SPFの強い製品はUVカット力は高いのですが、同時に肌にとっても大きなダメージとなってしまいます。

日焼け止めはもとより塗ってから数時間もすれば汗で流れ落ちてしまうもの。
SPFの強弱に関わらず、小まめな塗り直しは必須です。
何度も肌に塗り直す必要があるのですから、なるべく肌に優しく負担の少ないものを選びたいですね。

もちろん海やレジャーなど、ギラギラとした太陽に晒される時はこの限りではありません。
その日浴びる予定の紫外線量を考え、適切なケアを行いましょう。

肌の保湿ケアを徹底的に

乾燥している肌は、肌本来が持つバリア機能が衰えてしまっている状態です。

バリア機能は肌に充分な水分が満たされている状態で正常に機能し、ホコリや塵といった外部刺激から肌を守ってくれています。
このバリア機能が低下していると、外からの刺激に対して炎症やかゆみを引き起こしてしまいます。
敏感肌やアトピー肌の方は、生まれつきこのバリア機能が低下しやすい体質なので、刺激に対して炎症や湿疹を起こしてしまいやすいのですね。

そして紫外線もまた、肌にとっては外部刺激の1つです。
紫外線ダメージによって引き起こされてしまう老人性いぼを予防するためには、やはりバリア機能を高めることが大切になっていきます。

バリア機能を高めるためには、丁寧な保湿ケアを行い肌に充分な水分を蓄えることが必要です。

いつも化粧水のみでスキンケアを終わらせているという方は、ぜひ乳液やクリームをプラスするようにしていきましょう。
実は化粧水自体は肌に潤いを与える効果はほとんどなく、洗顔後の肌を整えやわらかい状態にするのが主な役割。
化粧水で補給した水分を逃さないように、乳液やクリームでしっかりとフタをしてあげるのが大切です。

生活習慣を改善する

生活習慣の乱れや睡眠不足、ストレスなどによってもお肌の健康は乱されます。
肌本来の機能が低下した状態が続けば、それだけ紫外線によるダメージも蓄積されやすくなってしまいます。
そのため生活習慣を改善することは、肌を健やかに保ち老人性イボを予防することにも繋がるのです。

また、タバコや食生活の乱れも肌に大きな影響を及ぼします。
そういった習慣のある方や栄養が偏りがちな方は、お肌のためにも健康のためにも今一度生活を見直してみましょう!

老人性いぼの治療方法

老人性いぼができてしまった場合には、皮膚科専門医から適切な処置を受けることで治療が可能です!

いぼの治療の種類には様々なものがあります。
治療方法によっては保険適用外となることもあるので、医師と相談の上治療を進めていきましょう。

また、稀に皮膚がんの可能性もあるため、自己判断せず病院でしっかりと検査を受けるよう注意しましょう。

薬での治療

老人性いぼの原因は肌の新陳代謝の低下により、古い皮膚がきちんと排出されないことにあります。

そのため、肌の保湿力を高めて新陳代謝のリズムを正常に戻し、自然といぼが除去されるのを待つ治療が行われます。
時間はかかりますが直接切除の必要がなく、体質改善にもつながります。
肌の自然治癒力を高めることで、第二、第三のいぼができてしまう確率をぐっと下げることができるのです。

基本的には患部に薬を塗っていく治療方法になります。
また、こうした医薬品はドラッグストアで気軽に手に入れることもできます。
そのため軽度のイボは、市販薬を用いて自力で治してしまう方も多いのです。

代表的な成分がヨクイニンです。
美白効果があるとして広く用いられているハトムギから抽出できる成分で、皮膚の新陳代謝を促す作用があります。
また、保湿効果もあるので患部の角質をやわらかくし、排出しやすい状態にすることが可能です。

ヨクイニンは主に塗り薬に配合されていますが、内服薬として利用されているものもあります。
その場合は身体の内部から効き目をもたらし、イボのできにくい体質に改善する効果が期待できます。
特に美容皮膚科では、こうした体質改善を勧められることも少なくありません。

また、ヨクイニンの含まれるハトムギ茶を飲むだけでも効果があるとされています。
さらに、杏仁オイルにも同様の効果があるとされています。

どちらにしても長期間の使用・服用が必要になりますので、後述の患部を切除するタイプの治療を選ぶ方も少なくありません。

液体窒素凍結療法

液体窒素凍結療法では、まず液体窒素をいぼのできた患部にあて、患部の皮膚細胞を死滅させてしまいます。
数週間後かさぶた状になった液体窒素を取ると、いぼも同時に除去することができるのです。
切除の必要がないため麻酔を施すことなく、患者さんにとっての負担を軽減することができます。

また、手軽に施術を行えるため老人性イボの治療では広く使用されています。
しかし、顔にできたいぼに利用することはできません。
それは、場合によっては治療の過程で痣のようなものが残ってしまう可能性があるからです。

また、保険治療の範囲内となるので、比較的リーズナブルなお値段でいぼを除去することが可能です。

レーザー切除

レーザー切除では炭酸ガスを用いたレーザーを患部に照射していきます。
炭酸ガスレーザーを照射された患部では熱エネルギーが発生し、患部の組織そのものを蒸発させることができます。
多くの場合、1度の照射でイボを綺麗に取り除くことができるので人気の治療法です。

こちらのレーザーはホクロの除去にも使用され、顔のイボを治療するのにも適しています。
また、厚い角質を根こそぎ除去し、根本的な治療ができるのも魅力の1つです。
麻酔を行ってから照射をするため、痛みもほとんどありません。

しかし、レーザー治療は健康保険適用外となってしまい、費用を全額自己負担しなければなりません。
また、肥大化したイボの除去は難しく、外科的手術が必要になることもあります。

外科的切除

老人性イボが肥大化してしまっている場合にはメスを用いた手術を行います。
手術の傷跡は数週間で消えるもので、ほとんど跡が残ることもありません。
施術部分がかなり広範囲となる場合には、皮膚移植が行われることもあります。

こちらも保険適用内となります。

老人性いぼは薬で治せる!皮膚科での除去施術もおすすめ

紫外線ダメージの蓄積が原因の老人性いぼですが、有効成分の配合された塗り薬や内服薬によっても治すことが可能です。
ただし治療に時間がかかるため、レーザーや外科的手術を用いた除去もおすすめできます。

老人性いぼを予防・改善するためには日頃のケアや生活習慣を見直すことも大切です。
紫外線対策は1年を通して行い、肌の保湿力を損なわせないような生活を心がけましょう。